部員ブログ「成長」 猿渡恵亮

九州大学に入学して早くも一年が経過した。自分たちの代は新型コロナの影響を大きく受けた代で、オンライン授業などの新たな試みが多くイレギュラーな大学生活をおくった。同じ学科や同じ授業の友達と遊んだり、バイトを始めたり、それなりにこの不自由な一年を楽しんだ。その中でも一番多くの時間や労力をつぎ込んだのはサッカーだったと思う。僕は小学校の頃こそ放課後の少年団に混ざって少しサッカーに触れていたが、その後中高ではサッカー部に入らず弓道という全く別の競技をしていた。それでもずっとサッカーは好きでその気持ちは次第に高まっていき、受験生の頃には「大学に入ったら部活でサッカーをやろう」という意思はすでに固まっていた。9月ごろにやっとグラウンドでの練習が始まって自分のあまりの無力さに驚いた。自分がまわりの選手たちよりできることが少ないのは当然分かっていた。強豪校出身の選手やクラブユースに所属していた選手も中にはいるのを知っていたからだ。だが、自分はここまで何もできないのかと悔しい気持ちになった。その悔しい気持ちがあった一方で、毎日多くのことを学んで刺激を受けるのが楽しかった。同じ学年の仲間や先輩たちはたくさんアドバイスをくれるし、球際では手加減せずにぶつかってきてくれる。まだまだ下手だができることは増えてきていると実感でき、充実感を得られた数ヶ月間だった。

そして今二年生となりこのブログを書くにあたって自分に何ができるのかを考え直してみようと思う。チームとしての目標は「九州大学サッカーリーグ1部昇格」だ。全12大学が所属している2部リーグで2位以上の成績をあげなければいけない。今の自分の実力ではリーグ戦に出場するのは難しいと思うので、その目標達成に貢献するには練習で良い働きをすることが求められると思う。具体的には練習の意図を理解してプレーの質を上げたり、積極的に声を出して全体の雰囲気を高めたりするというようなことだ。意識で変えられる部分は改善してチームに貢献したい。そして自分個人の目標もある。それは技術を高めて自分が出る試合では最大限のパフォーマンスを発揮することだ。大学リーグに出ることはできなくても他大学との練習試合や、Bチームでの試合でプレーする機会は今後出てくる。そこで少しでも良いプレーを、良い働きをしたい。それは日頃の練習の成果が発揮されたということでもちろん自分にとって嬉しい瞬間になるし、九大サッカー部としてチーム全体の底上げにもなる。1部昇格という目標は難しいものであり、部員の中の1人でも「自分は試合に出ないから関係ない」というような気持ちを持っていては到底達成することはできないと思う。そんな無責任なことは絶対にできない。自分のためにもチームのためにも常に自分にできることを考え最善を尽くす。これが今年の自分の目標…というか責務だ。

小難しいことをつらつらと述べてきたが、最後に「サッカーを楽しむ」ことを忘れないようにしたい。好きで入った部活動。週5日もある練習にどうしていつも前向きに向かえるのか考えると、やっぱり楽しいからだ。〜好きこそ物の上手なれ〜。これからも自分なりにサッカーを楽しんで成長していきたい。

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