部員ブログ「1部昇格に向けた挑戦」 柳本賢太郎
小学校一年生の時から本格的にサッカーを始めて16年目のシーズンになる。そして学生というモラトリアムに包まれた中で全力でサッカーに取り組むことの出来る最後のシーズンである。これまで大きなけがもなく県大会での優勝や九州大会での入賞などサッカーを通して素晴らしい経験をさせていただいた。しかし自分はまだ「昇格」というものを経験したことがない。サッカーにおいてやり残したことを聞かれると「昇格の喜びをチーム全員で噛みしめること。」と答えると思う。
新チームが始動し、チームの今年の目標は「九州大学サッカーリーグ1部昇格」に決まった。そしてチームのスローガンは「挑戦」。目標に掲げる一部昇格に対してチームとして、個人として挑戦する。簡潔でわかりやすい良いテーマだと思う。そんな中自分は今シーズン新たな取り組みに挑戦することに決めた。それはプレーヤーとしてではなくチームスタッフとしてチームに貢献するということである。現役の選手としてプレーすることに対して未練がないと断言すると嘘になるかもしてないが今までプレーヤーとしてしか見てこなかった景色を別の角度から見ることによって新たな知識や考え方を手にすることができるならばチームスタッフとして活動することにも大きな意義があると思う。
このような選択をした背景にはサッカーのことだけではなくて自分の進路のことも考慮した。本来ならば昨年の8月から1年間の交換留学で中国に行く予定であったが新型コロナウイルスの影響によって延期になった。今年の8月からの渡航を予定しているが正直渡航できるか現段階では判断できない。そうなると大学院への進学を考えている自分は大学院の入試の準備も並行して行う必要があり、練習への参加も難しくなる状況が出てくると思う。これらの自分の状況も踏まえて今回の決断に至った。
チームスタッフと一言にまとめると役割がはっきりとしないが、自分の大きな役割は2つある。ゴールキーパーの育成と九大サッカー部の広報活動である。
今までは九大サッカー部にはキーパーコーチがおらず先輩がメニューを考えてそのメニューに取り組む場合が多かった。キーパーコーチは必要ないという人もいるかもしれないが、自分は今まで多くのキーパーコーチに出会いそれぞれのコーチから技術や理論を教わってきた。自分が今持つすべての知識を先輩のゴールキーパーではなくキーパーコーチという立場で後輩に時間をかけて伝えることで後輩も自信を持ってプレーできるようになると考えている。
昨年は新型コロナウイスの影響でリーグ戦は無観客で行わることが多く、試合を見ることができない人にどのようにしたら九大サッカー部を応援してもらえるかということを考えた一年だった。昨年の経験を踏まえて今年は離れていてもより九大サッカー部を身近に感じ応援してもらえるような新しい企画を準備している。広報班として活動をするのは今年からで実質1年も活動する時間は残っていないが自分たちの代が卒業した.後も広報班が九大サッカー部の魅力を存分に発信できるように努力していきたい。
今シーズンも九大サッカー部の応援をよろしくお願いします。
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