引退ブログ「それでも僕はサッカーをするんです」浅見昂志
「それでも僕はサッカーをするんです。」と自信をもって言えますか?
早くも引退してから2か月以上経ちました。サッカーから離れ卒業旅行で小笠原諸島に行っていましたが、あの大自然の中でサッカーの夢を見るほどには大学サッカーに夢中になっていたんだなと感じています。帰りのフェリーの中で引退ブログを書いていますが、いざ自分が書くとなると誰に向けて書いたらいいのか分からなくなりますね。とりわけ今回は後輩たちにむけて書こうと思います。
当たり前かもしれませんが、みんなが大事にしているサッカーは他の大勢に人にとってはただのスポーツにすぎません。サッカー部から一歩外に出ればサッカーが占める割合は急激に小さくなるのです。学部の友達や研究室の先生、職場の店長にとって、みんながサッカーをしていることは言ってしまえばどうでもいいことです。飲み会に誘われ、研究成果を求められ、シフトに入ってくれと頼まれます。みんなは、誘いを丁寧に断り、できる限り研究室に行き、店長に頭を下げ、いつも通りグランドに行って練習をします。4年間、週5日、他の何かを捨て、時に迷惑をかけながらサッカーをすることに何のメリットがあるのかと聞かれれば、特に何のメリットもないと答えるのが妥当かもしれません。サッカーをしてるからと言って頭がよくなるわけでもなく、お金が稼げるわけでもないのです。それでもみんなは大好きなサッカーをすることを選び、真剣にサッカーをしています。大事なのはその事実と意思だと思います。「それでも僕はサッカーをするんです(サッカー部にいるんです)。」と言い切れれることが、自身にとってのサッカーの意味を大きくするんじゃないかなと思います。覚悟が決まり、人のせいにせず、より濃い時間を過ごせます。サッカーはサッカー、それ以外はそれ以外と割り切れ、両者ともに妥協が減ります。チームのみんなが自信をもって「それでも僕はサッカーをするんです。」と言えるのであれば、目標に向けて一つになれるはずです。
いまの自分が現役の自分に何か言えるのであれば以下を問いたいと思います。
「それでも僕はサッカーをするんです。」と自信をもって言えますか?
それに見合った行動はできてますか?言い訳をつくっていませんか?
そうやって集まった学年も年齢も、出身も性格も違う仲間を大事にできていますか?
分かり合うことを諦めていませんか?
みんなも今一度考えなおしてみてください。
最後になりますが、何不自由なく大学までサッカーをできたのは当たり前ではなく、本当に幸せだなと思っています。ありがとうございました。
p.s.
困ったこと、相談したいことがありましたら、自分でよければできる限りは協力したいと思っています。大学院卒業までの向こう二年間はできる限り顔をだしたいなと思っていますので、嫌がらずにかまってください(笑)。
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