引退ブログ　「常に全力で楽しむ」　波照間颯太

僕がこの4年間を振り返って特に大切だったと感じることは２つあります。１つ目は常に楽しむこと、そして２つ目が常に全力で取り組むこと。楽しむと言っても、ふざけ半分でサッカーをして楽しいと感じるのではなく、たとえきついことがあってもその先のことを考えてワクワクしているかどうかということです。また、そのワクワクに共感してくれる人がいて、その人たちと試行錯誤しながらより面白いようなことをできればなお喜ばしいことだと思います。そして全力で取り組むこと。これは４年間全力でやり切ったからこそ得られるものがあると思います。手を抜いてしまったり、妥協をしてしまったら必ず後悔してしまうはずです。最後まで広報の活動、そして結果的にはリーグ戦にはそこまで多くは出場することはできませんでしたが、サッカーのプレーの面で、常に全力で取り組めたことは非常に大きな財産になったと感じています。

　僕はサッカーをしている時は常に、楽しむことを意識してプレーしていました。また、広報班の仕事でも常に、こんなことができたら楽しいだろうな、こんな発信ができたらカッコ良いだろうなと考えながら、取り組んでいました。

　それを一番実感できたのが沖縄国際大学戦です。企画段階から同期で様々な話し合いをしました。たくさんのお客さんの前で勝利できたら最高だろうな、いろんな団体様と一緒に盛り上げることができるだろうな、などと、常にワクワクするような話ができました。そして実際にその想いに共感してくれた様々な団体や飲食店の方などと一緒にイベントを行うことができました。ただ、もちろんきついと感じる瞬間もありました。様々な団体にアポを取ったり、実際に足を運んだり、お断りされることも何回もありました。また、デザインなどを仕上げるために睡眠時間を削って夜遅くまで作業をしたりもしました。しかし、このような状況でも頑張ることができたのは、心の中で常に、たくさんの人が見に来てくれる試合で勝利し、少しでも九大サッカー部のことを知ってもらえたら最高だろうな、とワクワクするようなことを考えていたからです。

　イベントには、たくさんのお客さんやイベント運営に協力してくださった飲食店の方などが来てくださいました。試合中、プレーをしながらふと観客席の方を見ると、観客席にたくさんのお客さんがいて、自分が提案しデザインしたハリセンを叩いている姿が目に入ってきました。企画段階から自分が思い描いていた状況が実際に目の前に広がっており、形容し難い少し不思議な気分でしたが、非常に力になりました。プレー中はサッカー人生で一番集中していたのではないかと思います。試合展開は攻められる時間帯が長く続きましたが、シュートをたくさん受けられることはゴールキーパーの本望です。試合中には考える暇はあまりありませんでしたが、後々振り返ってみるとゴールキーパーの醍醐味を存分に味わうことができ、そしてサッカーを今まで続けてきて本当に良かったと感じました。失点はしてしまいましたが、日々練習でやっていたことは出せたと思います。

　実際には試合で勝つことはできませんでしたが、イベントの運営にたくさんの方が協力してくれたり、足を運んで試合を観に来てくれ、試合後には感動した、などと言ってもらえたりしました。もちろん試合に勝つことができなかったのは非常に悔しいです。今でも失点シーンを思い出してしまいます。ですが、一生忘れることのない貴重な経験になったのは確かです。それも、全力でやれることに取り組んできたからだと思います。サッカー部で得た経験はきっと今後の人生でもいきてくると感じています。今後も常に全力で、楽しんで生きていけたらと思います。

　そして、僕がやってきた広報の取り組みに対して、面白そうと感じてくれている後輩が少なからずいることは、自分にとって非常に嬉しいことです。もう一年間あればもっとたくさんのことをみんなで考えて、実行することができたのにと考えることもありますが、今更どうしようもないことです。今後広報の取り組みを引き継いでくれる後輩には、常に楽しんで、ワクワクすることを忘れないでほしいです。デザインに関しては最初は色々時間がかかったりするかもしれないですが、僕も最初は相当時間がかかりました。しかし、時間をかければかけるほどいいものは作れるので、楽しみながらじっくりやってもらえたら幸いです。そして、遊びでやっているくらいの感覚で、色々と面白そうなことをやってみてほしいです。僕がやってきたことにとらわれすぎないで、常に全力で楽しんでもらえたらと思います。広報の引き継ぎをまともに行えないまま引退してしまったのは非常に申し訳ないと思っています。時間を見つけて早急に行います。すみません。

　九州大学サッカー部の更なる発展を願って、これにて引退ブログを締めさせていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。