部員ブログ「キーパーには変人が多い」波照間颯太
ゴールキーパーには変わった人が多い。よくそんな言葉が聞こえてきます。そして僕自身ゴールキーパーを初めて10年間で沢山のゴールキーパーと出会いました。しかしながら、やはりゴールキーパーには変わった人が多いのです。そしてゴールキーパー”ではない側の人間”からしても、なぜこんな特殊なポジションをやろうと思ったのだろうか、という疑問が浮かんでくるかと思います。
そのような”ではない側の人間”の疑問に対し、私たち”である側の人間”が検証していきたいと思います。
検証方法は、自分と関わりのあるゴールキーパーたちにインタビューを行いました。内訳は、高校時代の同期のゴールキーパー7人、りょうたろう、やなけんさんの計9人です。
まずはキーパー一筋であっただろう“である側の人間”ですが、フィールドプレイヤーをやろうと思った瞬間はあるのでしょうか。
表1
みなさん手を使うゴールキーパー故、足元には自信がないみたいです。そんな苦手な足元を克服するために、高校3年の夏に急にフィールドプレイヤーに転向したキーパーがいました。夏休み明け、満を辞してゴールキーパーに復帰した彼の足元の技術は、ほとんど上達しておりませんでした。
余談ですが、ゴールキーパーはミニゲームになった途端、フィールドプレイヤーの能力が著しく向上します。高校時代ゴールキーパーが同期に7人いたので、キーパーチームが作れたのですが、向かうところ敵なしでした。たまにやるフィールドプレイヤー、張り切ってしまうのでしょう。
たまにやるフィールドプレイヤーは楽しいですが、普段“である側の人間”たちはどんな瞬間にやりがいや楽しさを感じているのでしょうか。
表2
楽しい瞬間は人それぞれであることがわかります。それぞれが好きなプレーや得意なプレーがあります。そしてこの好きな瞬間を見ると、そのキーパーのプレースタイルがなんとなくわかるかと思います。
ただ1つ誤解して欲しくないのは、キーパー練習は思った以上にきついということです。走りのメニューがないからと言ってサボってるわけではありません。ちゃんと追い込んでいます。
そんな、楽しんでプレーしている“である側の人間”たちですが、どうしてキーパーを始めようと思ったのでしょうか。
あんな特殊なポジションをなぜ始めたのだろうか、と”ではない側の人間”は思っているでしょう。そして”ではない側の人間”が想像しうるほとんど唯一のきっかけは、小学校の頃少しばかり背が大きかったから、ではないでしょうか。
表3
そんな自分は川口能活に憧れてゴールキーパーを始めましたが、小学校の時はかなり身長が高い方でした。小学6年生時で164センチくらいありました。中学のクラブチームのセレクションで、両親の身長を5センチずつ盛った話は秘密にしておきましょう。
そして最後に自分の子供がキーパーをやりたいと言い出したらどうするか。
表4
ほとんどの人は否定せずやらせてあげることが分かりました。さすが後ろからみんなを見守っているゴールキーパー。我が子がキーパーをやるとしてもしっかり見守るみたいです。
結論。”である側の人間”は、自ら選んだキーパーという道を心から愛し、キーパーを楽しんでいる、ということが分かりました。みんな好きでキーパーをやっているのです。少し変わったポジションですが、フィールドでは得られないやりがいや喜びがあるのでしょう。
ラストシーズン、”である側の人間”としてとにかく全力で、尚且つ楽しんでプレーしていきたいです。そして今シーズンは、大学サッカーのラストシーズンであると共に、部活動としてチームメイトと一緒にプレーできる最後の1年です。3年間一緒にサッカーをやってきた同期たちと過ごす時間も限られています。悔いが残らぬよう、やり切りたいです。
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