部員ブログ「それでも自転車を漕ぐわけ」河部央侍
早いもので、サッカー部に入部してから約2年が経ち、時の流れの速さを痛感します。恥ずかしながら、現にこのブログを書き出したのも締切から2、3週間が経過してからのことで、1ヶ月間の猶予が与えられていたのにも関わらず「まだまだ大丈夫」、「来週までにやろう」、「明日やろう」などど言っている内にこんなことになってしまっているわけです。有名な言葉で「明日やろうはバカヤロウ」なんて言葉がありますが、本当に良い言葉だと身をもって実感します。そして、このような事が起こるたびに、自身にとって負担となったり、苦痛に感じたりすることを避けようとする人間の弱さを再確認することができ、人間らしく生きている自分を褒めてあげているのですが、これは自分が褒められて成長するタイプであることを熟知している、つまり自分のことをよく理解しているからこそなせる技であり、俗に言う「甘やかし」ではないことに留意して頂ければと思います。
ここまでの内容として、サッカーに関するものはほぼゼロというわけです。一応ブログを執筆するにあたって唯一の制限が「内容はサッカーに関するもの」という非常に緩やかなものなのですが、このような制限すら守れないようでは法学徒失格の烙印を押されてもおかしくはありません。ですので字数稼ぎはこの辺で止めておき、重い腰をあげ、次段落から本題に入りたいと思います。一見、読み手にとって、ブログという形式にとって最悪とも評され得る構成だと感じるかもしれませんが、私のサッカーへの思いはそれだけ貴重であり、また映画で言う所のお宝であって最初から見えてしまっていては面白味がないものですから、その点に関しては目を瞑って頂けると嬉しく思います。
大学生になってまでサッカーをしていると不思議な感覚に陥ることが少なくありません。サークルの様な気楽な物とは異なって、部活は週に5回あり、時には1日の半分近くを部活に捧げる日もあります。雨が降っていても、どれほど風が強くてもほとんど関係がなく部活は行われます。花粉などは問答無用です。花粉症の私にとっては外出することさえ少し抵抗があるのですが、部活がある以上外に出ないわけにも行きません。また、私は部員の中でも数少ない自転車使いです(原付が多数派です)。家から大学は5キロあります。行くだけでも疲れます。雨、強風の日は尚更です。当然に行きたくありません。雨は単純に寒いです。到着するまでには全身水浸しです。風が強いと進みません。地形上ほとんど向かい風です。花粉が酷い日は漕いでる最中もくしゃみが止まりません。鼻水は日によります。目は言わずもがなです。花粉が入らないように薄目で自転車を漕ぎます。苦痛の日々です。それでも気が付けばいつも私は自転車に乗って、九大のグラウンドを目指しペダルを漕ぎ始めています。何故でしょうか。「サッカーが好きだから。」そんな単純なものではありません。サッカーも辞めたいと思う時は何度もあります。更に正直に言えば好きではありません。では一体何故私はそんな好きでは無い物の為に時間を費やし、辛いサイクルロードをゆくのでしょうか。答えは私にもわかりません。それ故に不思議なのです。しかしながら無理に答えを出す必要は無いように感じます。それでも強いて言うなれば生きるために必要だからでしょうか。人間は好きで寝たり、食べたりするのではなくそれが生きるために必要であるからその行為に至るのであって、私にとってはサッカーがその究極のポジションにまで上り詰めただけにすぎないのです。
そうであれば、これからおそらく私の人生はまだまだ続いていくことになるでしょうが、サッカーをしない自分というのは存在しないわけであって、少なからず九州大学に在学する間は自転車を漕がなければならないわけです。私は、進路の関係上部活を休部、若しくは早期卒部する可能性もあり、非常に不安定な立場にいるのですが、またそれは私の明日、明日より先の未来を見てみないとわからないことでもあります。とりあえずは今共にサッカーを出来る仲間との時間を大切にしながら、明日からもまた自転車を漕ごうと思います。
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