【引退ブログ】 vol.4 #99 小川茂展(MF)
【引退ブログ】 vol.4
#99 小川茂展(MF)
私がサッカー部を引退して早4ヶ月が経過した。
引退してからの2ヶ月はパンパンに詰め込んだ授業やテスト、パワポの発表に追われる日々だった。と、言うのも、2回目の留年を回避するのに必死だったのだ。私の大学生活は5カ年計画だ。(初めはストレートで卒業するつもりだったが、3年目あたりで5ヵ年に切り替えた。)6年目に突入する訳にはいかない、そう思い、背水の陣で臨んだ後期だった。しかし、自業自得とは言え、それはあまりにも過酷な試練だった。なぜなら、昨年の10月の時点で、進級に必要な単位数は44単位もあったのだ。
私の学校生活は熾烈を極めた。単に授業が多いだけではない。同じ授業を受けている1、2年生の視線が痛いのだ。
「あいつは見るからに過年度生だな。」と。
特に、サッカー部の1年生と被る授業は地獄だ。顔を見たり、目が合うだけでニヤニヤしてくる。きいちなんてニヤニヤという表現では足りないくらい、なんというか、「にたぁ」みたいな顔だ。まあ、それでもいい。可愛い後輩たちだ。
この、私の人生において一種の禊のような半年を過ごし、どうにか後期だけで47単位を取りきり、進級する事ができた。ただ、もう二度とあの様な辱めは受けたくない。仄聞するところによると、ゆきやかけるあたりは進級を危ぶまれているらしい。どうか、私の経験を参考にして、反面教師にして欲しいところである。
春休みに入ってからは、それまでの生活から一転して、のほほんと暮らしている。本を読んで、YouTube を見て、ちょいちょい就活をしている。この様な心に余裕のある生活になり、初めて、部活していた頃を懐古する様になった。たった4ヶ月しか経ってないのに遠い昔の様に感じる。おそらく、私がサッカー部に在籍していた2年間が、自分の人生においてあまりに濃い時間だったのだろうと思う。まず、大学生が週に5回もしっかり練習をするというのは、それだけでも大変なことだ。それに加えて各々が班の活動をしたり、自主練や筋トレをしていた。また、私生活で関わるのもサッカー部の人間ばかりだった。特に同期で飲みや遊びに行った思い出は数えきれない。だいき、ゆうま、なおきとはサッカーよりもカラオケの思い出の方が濃いかもしれない。
この様に現役時代を振り返ってみた時に感じた事がある。それは、現役の時は、楽しいと感じる時と同じくらいきついと感じる時があるかもしれない。忙しすぎて音を上げたくなることもあるだろう。しかし、その様な時間は往々にしてすぐに過ぎ去るものだ。逆に、後から思い返そうとすると、語ろうにも語り尽くせないほど沢山の思い出があると思う。充実した時間とはそういうものなのだろう。部員の皆はこれからも様々な困難に直面すると思うが、あまり悲観的にならずに乗り越えて欲しい。
話は変わるが、どうしても書いておきたいので手短に書く。私が部活に入ったきっかけは大学2年の夏に届いた15歳の自分からの手紙である。当時、だらけた生活をしていた私は、15歳の自分から叱咤激励されて入部を決めたのだが、その選択は間違いではなかった。大切な思い出と一生の仲間(?)を得る事ができたからだ。この場を借りて7年前の自分へ礼を言いたいと思う。ありがとう。
最後になりますが、大学サッカーを通してお世話になった全ての方に向けて心よりお礼申し上げます。
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