【引退ブログ】 vol.5 #19 猿渡恵亮(FW)

九州大学サッカー部 on Instagram: ". 【引退ブログ】 vol.5 #19 猿渡恵亮(FW) 大学サッカーを引退した。思い返せばあっという間の4年間だったが数えきれないほどの思い出

43 likes, 0 comments - kyudaisoccer_official on April 3, 2024: ". 【引退ブログ】 vol.5 #19 猿渡恵亮(FW) 大学サッカーを引退した。思い返せばあっという間の4年間だったが数えきれないほどの思い出がある。自分が引退ブログを書くときがとうとうきたかと寂しい思いだが、率直な今の気持ちを書こうと思う。 私はこの4年間、週5日という長い長い時間をサッカーの上達と同時に人間力の向上に充てたと思っている。入部したてのころ、1年の春はコロナが大変な時期で対面での練習がなかった。しばらく先輩たちとはzoomでしか顔をあわせたことがなかったし、トレーニングも与えられたものを各自こなして共有するという形だった。振り返ってみれば、とんでもなく難しい状況だったと思う。そんな中なんとか活動できたのは間違いなく上級生たちの人格があったからだと思う。まだ会ったこともない新入生たちに目を配り気を配り、自分に厳しくストイックに活動することで自然と周りが着いてくる。人間力の高さを目の当たりにした。自分も人間的に成長しなければと感じた瞬間だった。 2年に進級し、下の学年が入ってきた。右も左も分からなかった初年度とは違って環境にも慣れた。自分ができることも増えるだろうとなんとなく成長した気でまた1年が始まった。しかしそのぼんやりとした気持ちがよくなかった。環境にも慣れたが、上にはまだ2学年もいてなかなか責任感を感じづらい。同期も仲が良くて居心地がいい。そんな環境に甘えていた。 3年生になった。日々の練習も班活動も主体性をもって盛り上げないと、という使命感を勝手に感じ始める。いざそれを実行しようとしたとき、ここにきて初めて気づいたことがある。それは多学年の部員たちとのコミュニケーションが足りていないということである。このころから私は積極的に多学年の部員に話しかけるようになった。日々の練習で思ったことを伝えたり、いいプレーを褒めたり、単純に鼓舞したり。相手のことを知って、同時に自分のことも知ってもらうことで練習で声を出しやすくなった。とにかく、個人的に去年より少しはよくなった。 4年生、つまり最高学年になった。シーズンが始まる前、夜中のマックでキャプテンやらスローガンやらチームの方向性やらについて話し合ったのをよく覚えて

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【引退ブログ】 vol.5

#19 猿渡恵亮(FW)

大学サッカーを引退した。思い返せばあっという間の4年間だったが数えきれないほどの思い出がある。自分が引退ブログを書くときがとうとうきたかと寂しい思いだが、率直な今の気持ちを書こうと思う。

私はこの4年間、週5日という長い長い時間をサッカーの上達と同時に人間力の向上に充てたと思っている。入部したてのころ、1年の春はコロナが大変な時期で対面での練習がなかった。しばらく先輩たちとはzoomでしか顔をあわせたことがなかったし、トレーニングも与えられたものを各自こなして共有するという形だった。振り返ってみれば、とんでもなく難しい状況だったと思う。そんな中なんとか活動できたのは間違いなく上級生たちの人格があったからだと思う。まだ会ったこともない新入生たちに目を配り気を配り、自分に厳しくストイックに活動することで自然と周りが着いてくる。人間力の高さを目の当たりにした。自分も人間的に成長しなければと感じた瞬間だった。

2年に進級し、下の学年が入ってきた。右も左も分からなかった初年度とは違って環境にも慣れた。自分ができることも増えるだろうとなんとなく成長した気でまた1年が始まった。しかしそのぼんやりとした気持ちがよくなかった。環境にも慣れたが、上にはまだ2学年もいてなかなか責任感を感じづらい。同期も仲が良くて居心地がいい。そんな環境に甘えていた。

3年生になった。日々の練習も班活動も主体性をもって盛り上げないと、という使命感を勝手に感じ始める。いざそれを実行しようとしたとき、ここにきて初めて気づいたことがある。それは多学年の部員たちとのコミュニケーションが足りていないということである。このころから私は積極的に多学年の部員に話しかけるようになった。日々の練習で思ったことを伝えたり、いいプレーを褒めたり、単純に鼓舞したり。相手のことを知って、同時に自分のことも知ってもらうことで練習で声を出しやすくなった。とにかく、個人的に去年より少しはよくなった。

4年生、つまり最高学年になった。シーズンが始まる前、夜中のマックでキャプテンやらスローガンやらチームの方向性やらについて話し合ったのをよく覚えている。そのときは不安が大きかった。それまでの先輩方のリーダーシップを見てきたから、そして自分自身の人間性が先輩方の足元にも及んでないとわかってたから。シーズンが始まり最初は勝てない試合が続いた。自分にできることはチームの底上げだと思い、なんとか声を出した。ハードワークは前提に練習を楽しんだ。仲間はずれを作りたくなかったから学年関係なく様子を見ては声をかけた。流暢なスペイン語も駆使した。そうやって少しでもチームのベクトルを揃えることができないかと考えた。どれくらいチームに貢献できていたかは分からない。だが先日の卒団式でもらったメッセージの色紙から、みんなが自分のそんな気持ちを感じとってくれていたとわかる節がたくさんあってすごく嬉しかった。

以上が自分の4年間の大学サッカーにおける"人間力遍歴"である。多くの尊敬できる人に出会い、温かい人に出会い、少しずつ前に進めた気がする。社会にでるまであと2年、まだまだ低い人間力を上げるべく精進する。

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